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内覧会・引き渡し時の基礎知識>> 気になる内覧会でのチェックポイント

| 企画・編集・発行: 城戸義雄 |
●内覧会でのチェックポイント例 Part2
3.共用廊下・エアコン排水路
まず、エアコン室外機の排水路が図面に記載されている場合、その通り正しく施工されているかを確認します。当然水がきちんと流れる勾配が取れているかを確認しておきます。
勾配だけではなく、たとえばポーチと廊下を区切るアルミフェンスの柱がちょうど排水路の真上に立っている場合もあります。これ自体は決して欠陥ではありませんが、柱の下にすき間があって水が流れるのかどうか、さらにアルミフェンスの柱根元の防水性(室外機の排水がコンクリート床内部に浸透して鉄筋の錆を誘発する事はないか)の確認もされることをお勧めします。
また、露出している排水路ではなくコンクリート床の中に排水配管を隠蔽しているタイプの場合、その設備が確実に実装されているかの確認が重要です。極めて稀なケースですが、建物の構造の関係(柱と柱をつなぐ梁を貫通させられないため配管不能)から、どうしても施工できず、そのまま代替排水路が設けられずに内覧会を迎えたというケースがありました。
建築的には梁を貫通させず配管しなかったという判断は正解ですが、変更点について事前に買主へ連絡がなかった点が問題でした。こういった事から、排水システムの実装確認はとても重要なチェックポイントと言えます。
4.下足入、物入、クローゼットの金物フック
これは物入れや下足入れに標準装備されている金物フックです。
特に写真の右端に映っている銀色の部品。極めて稀なケースですが、メッキの一部がめくれて鋭利な角のように尖っていたりします。筆者も指から血が出て痛い思いをしたことがあります。特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭ではチェックされると良いでしょう。
5.水張り・通水試験
特に洗面室の洗面ボウルやトイレの手洗いカウンターでのチェック項目です。
入居後にもっともトラブルが起きやすい漏水がないかどうかの確認を行います。
ゼネコン(施工者)でも必ず一度はテストしているはずですが、念のため買主側でも確認しておきましょう。テストは簡単です。ボウルの中に水を溜め、ある程度溜まったら一気に排水します。その時下部の排水菅から漏れていないかを確認するだけです。水を溜められない場合は、しばらく水を出しっぱなしにして様子を見ます。一度だけ、キッチンのシンク下排水菅まわりに水漏れを発見したことがあります。
さらにここで重要なのは、水圧のチェック。以前一度だけですが、水栓から出る水量が弱かったことがありました。水漏れと同時にチェックされると良いのではないでしょうか。
ところで、「引渡しの時に水垢が残るのを避ける。」との理由から、売主側が内覧会で水を止めているケースがあります。建築業界の人間として理由がわからないわけではありませんが、買主側からすれば、重要なライフラインの確認は不可欠です。内覧会で水を出せるか事前に売主に確認し、また出せない場合は「ライフラインの確認上、重要」との理由から水を出してもらうよう交渉されては如何でしょうか。

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