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もしかしてシックハウス?

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企画・編集・発行: |
城戸義雄
竹内有紀子
曽根豊 |
●もしかしてシックハウス? Part3
いま住んでいる室内の環境を改善する!
2003年7月に建築基準法が改正され、それ以降に確認申請、着工されたマンションには自動的にシックハウス対策がされます。
2003年7月以前に建てられたマンション等は、新築・中古を問わずシックハウス対策は義務化されていません。これらのマンションにお住まいの方の場合、何らかの健康影響が出ることを心配されるならば、自身の費用負担で対策を講じなければいけません。
また、たとえ法律のシックハウス対策が施された空間でも、サイト管理者のように深刻な健康被害が出るまではいかないものの、鼻の奥などに少し違和感を感じる方が居られるかもしれません。
そこで私たちは、Aさんの体験などをもとに、シックハウス症候群と診断されるに至らないまでも、何となく不安を感じておられる方、さらには若干の化学物質臭でも気なられる方など、できる限り化学物質の影響を排除できないかとお考えの方に参考となる情報を、自主研究も交えながら発信していこうと考えています。
たとえば、十分な費用を掛けてシックハウス対策をほどこす、ひとつの解決策かもしれません。が、そこまで費用負担に踏み切らずとも、効果を期待できる方法はないか。この課題に沿って考察を進めていきます。
1) なるべくお金をかけずに健康への悪影響を排除する方法はないか。
シックハウス関連のWEBサイト、あるいは書籍やネット上での様々な医師の発言等をまとめると、基本は、1)適切な換気 2)化学物質の発生源対策、の2点のようです。
これらの方法に劇的な即効性を期待するのは難しいと思われます。あくまで継続実施によるゆるやかな効能を期待されることをお勧めします。
◆適切な換気
もっとも基本となる対策です。その目的は、室内空気汚染を防ぐことであり、これまでの解説でご存知の通り、シックハウス症候群は化学物質だけではなく、ダニ・カビ、暖房器具などによる空気汚染も要因であると考えられています。
なかでも冷暖房のために窓を閉め切る夏や冬は、特に「換気」に注意することが大切とされています。
換気・その1
入居時やリフォーム直後は、室内に化学物質が滞留あるいは発散量が多くなる(たとえ厚労省の指針値以下であっても)可能性あり。そのため、しばらくの間換気や通風を十分に行うように心がける。
換気・その2
24時間換気システムが装備されているならば、スイッチは切らず常に運転させておく。
換気・その3
夏は温度28℃相対湿度50%を目安に、それ以上高温高湿の場合は窓を閉め切らないようにする。(建材からの化学物質放散量が多くなる傾向)
換気・その4
窓を開けて換気する場合は風の通り道をつくる。(窓を家具などでふさがない。複数の窓を空けるなど)
換気・その5
特に就寝前はこまめに換気をおこなう。1日の目安としては4回、朝・・・着替えて布団をたたむ際、昼・・・掃除のとき、夕・・・外出から帰ったとき、夜・・・布団を敷くあるいは寝る前。
換気・その6
室内に居ても窓を閉め切っている時は、浴室やトイレ、台所などの換気扇を時々運転する。(各室の給気口から自然給気→換気扇で排気、室内の空気を循環)
換気・その7
留守の場合も換気する。(24時間換気システムの作動、システムが無い場合はその6の方法を活用)
2) 化学物質の発生源対策について (リフォーム工事に頼らない方法として)
リフォーム工事も有効な対処法ですが、工事にふみきる前に試せる簡単な方法をまとめてみました。
対策・その1
新しい家具やカーテン、絨毯を購入する際には化学物質を発散しないものを選ぶ。(ただ色合いや価格帯の点から、気に入る製品に出会う可能性が低いのが現時点における業界の課題)
対策・その2
防虫剤、芳香剤、消臭剤、洗剤など日用品を使いすぎない、置き場所にも工夫する。(つねに換気されている部屋に置くなどの工夫)
対策・その3
家具やフローリングの塗料やワックスには化学物質を発散しないものを使う。(ただ、どうしても耐久性が落ちるため、掃除などの手間は増える点を認識する必要あり)
対策・その4
室内の喫煙を避ける。
対策・その5
化粧品、香水、整髪料などが影響することもある。そのため製品を変えてみる、あるいは
使用そのものを止める。
対策・その6
室内に排気する暖房、たとえばファンヒーターなどの使用を避ける。(暖房の即効性は捨てがたいものの、室内の空気汚染の大きな要因であることを認識する)
情報補足:ベイクアウトについて
数年前の建築専門誌には、ベイクアウト(ストーブなどの加熱装置を用いて、室内温度を上昇させ建材等に含まれるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物の放出を促進させる)がシックハウス対策として有効と紹介されていました。
確かにベイクアウトによって室内の化学物質濃度を下げることができるため一時的には有効なものの、現在では他の部屋や近隣住戸の化学物質を流入・吸着するおそれなどが指摘されており、ベイクアウトそのものの有効性を疑問視する向きが建築業界では主流となっています。
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