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エコ家具作りに挑戦

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企画・編集・発行: |
城戸義雄
竹内有紀子
曽根豊 |
●エコ家具作りに挑戦 Part2
【まずは材料の吟味からスタート】
現在、日本で一般的に調達できる構成部材をつかった「健康への悪影響をできるだけ排除する方法」は、大きく次の2つです。
1) ホルムアルデヒド放散量が最も低いF☆☆☆☆の建材、塗料、接着材を使う。
2) 製造過程で化学物質を一切つかわない材料、塗料、接着材を使う。
注1:ホルムアルデヒドはシックハウス対策・規制対象の化学物質です。
注2:自然木材からも微量のホルムアルデヒドが放散されます。
この放散量の健康影響はないものとして話を進めます。
鼻の奥にツンとくる刺激まで考慮すると、「健康への悪影響排除」するには2)の方法でつくりたいと、誰もが考えるのではないでしょうか。
そこで仮説として、 2)の方が私たちの目指す「エコ家具」に近い仕様としました。そして次に実際のマンション造り付け家具をモデルとして、1)と2)でどのくらいコストに差が出るかを比較検討しました。
※検証に当たり、家具発注者の了解を得てモデルに設定しています。
※「健康配慮」をうたった家具が雑誌等で紹介される場合、カントリー調の生成り
(きなり)テイスト家具が多いため、あえてカントリー調ではない家具をモデルに選
びました。
下の写真は、モデル家具の据付作業の記録です。1)にちかい製法で制作発注されたものです。(シックハウス対策前に発注を受けたもので、当時の規制に準じた部材選定で実施)

家具据付前 |

家具据付中 |

完 成 |

スライドボックス付き |
写真のモデル家具を、1)と2)の両方で製作した場合の見積比較表をお見せします。
(積算協力:有限会社曽根木工所)
あくまで一品制作での比較ではありますが、2)の製法は1)に比べて2倍のコストがかかるという結果になりました。つまり、「健康への悪影響を排除」するため、人工的に化学物質を使用しない材料でつくると、そうでない場合にくらべて割高になることが予想できます。
そもそも合板や、石油を原料とした化学物質系の接着剤などは、低コスト・高性能を達成するために開発されており、その意味においては当然の結果とも言えます。
また維持管理の面でも、2)の製法は不利な要素が多くなります。無垢板は乾燥収縮が大きいため、直射日光が当たる場所に置くことは避けるべきです。塗料も、1)の場合に比べどうしても耐久性が低くくなるため、少なくとも毎年1回は塗り直さないと新品の美観を維持できないと思われます。
このように考えていくと、デザイン性も考慮しつつ自然系材料にこだった家具は、いわば高価なアンティーク家具の領域に近づきつつあり、材料を吟味するだけのアプローチでは、広く一般に普及できるような高価ではない「エコ家具」は、なかなか作り出せないと考えます。
次なるアプローチとして、たとえば「化学物質を吸着分解する物質+F☆☆☆☆製品」という組合せは、コストダウンが図れそうです。すでに多種多様のホルムアルデヒド吸着材が発売されていますが、これらの実際の効能や利用シーンなどを色々検証していきます。
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